今回は、おてんきがおすすめする、フェアトレード商品を販売するNGO、企業を厳選して7つ!ご紹介します◎
・フェアトレード事業をしている組織を知りたい!
・どうせ買うならフェアトレード商品を購入したい!
近年、「フェアトレード」「エシカル消費」の言葉を当たり前に聞くようになりました。「サステナブル」も、英語ではなく日本語で表記されることも増えてきましたよね!
今回は、「公正な貿易」を意味する「フェアトレード」で取引された商品を取り扱うおすすめ組織を、”NGO”と”企業”に分けてご紹介します。
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フェアトレードについては、以下の記事でご紹介していますので併せてご覧ください。
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では、早速見ていきましょう!
NGO(非政府組織)
国際協力を行う組織NGO(Non-Governmental Organization)は、非政府組織の意。
営利目的ではなく、世界中の課題解決を通して、よりよい社会実現を目指し活動する市民組織(政府ではない組織)のことです。
日本では、非営利組織を意味するNPOとして登録されるようですが、それらの組織も国際協力活動を行っていたら、NGOと呼ばれることが一般的です。
以下、フェアトレード商品を取り扱うおすすめNGOを3つ挙げました◎
特定非営利活動法人ソルト・パヤタス
組織名 | 特定非営利活動法人ソルト・パヤタス |
設立理念・活動目的 | すべての子どもたちに選択肢のある社会を目指す |
概要 | フィリピン・パヤタス地区にあるゴミ山近くで事業を行う組織 |
販売しているもの | 刺繍作品(タオル、ポーチ、バッジ)等 |
1995年にフィリピン・パヤタス地区にあるゴミ山で子どもたちの支援を行ったことから、団体の活動がスタートしました。
パヤタス地区はスモーキーマウンテンとして知られたゴミ山がある地区。ゴミ山崩壊により多くの方が亡くなった事故からこのゴミ集積場は閉鎖されているはずですが、今でもスカベンジャーと呼ばれるゴミを拾って生計を立てる人が暮らしているのが現状です。
<ソルト・パヤタスの主な事業> ・子どもエンパワメント事業 ・女性エンパワメント事業 ・現地体験、啓発事業
上記の主な事業の中で、今回テーマのフェアトレード商品に関連する事業は、女性エンパワメント事業。
フェアトレードのハンドメイド商品を生産・販売し収入向上を行う事業です。
フィリピンのものをモチーフに作ったクロスステッチ刺繍の作品が、タオルやポーチ、バッジ等に仕立てられ販売されています。
オンラインショップはこちら
私はサリサリストア(売店)タオルやジョリビーバッジを持っています!
貧困下の人々が能力発見・向上し生活向上が行えるような具体的支援を行うことと、貧困や格差問題の理解を社会に広め課題解決に向け活躍できる人材を育てるため研修を行うことを具体的な活動使命と掲げているソルト・パヤタス。
ハンドメイド商品だけではなく、「活動のことももっと知りたい!」という方は、以下リンクからご覧ください◎
特定非営利活動法人ソルト・パヤタス公式サイトはこちら。
特定非営利活動法人アイキャン(ICAN)
組織名 | 特定非営利活動法人アイキャン(ICAN) |
設立理念・活動目的 | 世界中の子どもたちが権利を享受し、将来にわたり自立した生活を送れる平和な社会の実現 |
概要 | 世界中の子どもたちの権利が守られる社会形成を目指しフィリピン、中東、アフリカ、国内で活動する組織 |
販売しているもの | ぬいぐるみ、キーホルダー、バッグ、ポーチ等 |
フィリピン、中東、アフリカ、国内で活動する特定非営利活動アイキャンは、1人の会社員の経験がきっかけとなり1994年に設立されました。
以下の通り、使命等が掲げられています。
ミッション:
一人ひとりが自ら考え行動する人となり、できることを持ち寄り一丸となって、子どもの能力向上や地域の環境改善を目指すこと行動指針:
人々の「ために」ではなく、人々と「ともに」。
Not “for” the People, but “with” the People.
世界中の子どもたちの権利が守られる社会形成を目指すアイキャンですが、活動のひとつにNPO法人ソルト・パヤタス同様、元ゴミ山のあるパヤタス地区にて、生計向上を目指し活動するお母さん達の組織が製作した商品を、フェアトレードし販売する事業も行っています。
お母さん達が製作した編み物商品や、バティックと呼ばれる伝統布を使用した商品をフェアトレードし、アイキャン運営するオンラインショップ「Kaya ko!」にて販売しています。
オンラインショップ「Kaya ko!」はこちら
家族の生計向上が、子どもの権利を守ることに大きく関係しているのですね!!
更に詳しく知りたい方は、以下のリンクよりご覧ください◎
特定非営利活動法人アイキャンの公式サイトはこちら。
特定非営利活動法人アクション
組織名 | 特定非営利活動法人アクション |
設立理念・活動目的 | 生まれた環境に関わらす、世界の子どもたちが自分のチカラで夢や可能性を広げることができる、やさしい社会をつくること |
概要 | フィリピンと日本にて、貧困下の子どもたちの生きるチカラを育む事業を行う |
販売しているもの | ポーチ等 |
1994年よりフィリピンと日本にて子どもたちの生きるチカラを育む事業を行う特定非営利活動法人アクション。
あまり名前は知られていませんが、フィリピンの省庁からの受賞歴があるなど、現地の課題解決にかなり貢献していることが窺えます。
事業の1つに貧困家庭支援がありますが、それが今回ご紹介したいハンドメイド商品について。
マニラ首都圏にある、マラボンという地域に暮らすお母さんたちが生計向上を目指し、食べ終わったお菓子の袋を利用して可愛い作品を作っています。
ecomismo(エコミスモ)というブランド名で生産・販売されており、「eco」はecologyとeconomyの意味があり、環境への配慮と生計向上を表したブランド名になっています◎
オンラインショップはこちら
最近は品揃えが減っているようですが、今後更なる事業拡大していくといいなと個人的に応援しています。
「商品を見たい!」という方、「事業をもっと知りたい!」という方は、以下のリンクよりご覧ください。
特定非営利活動法人アクションの公式サイトはこちら。
企業
次に、フェアトレード商品の販売を行う企業を4つご紹介します。
皆様も、お買いものの際に見かけたショップさんもいくつかあるかも!
では、見ていきましょう。
People Tree
ショップ名 | People Tree (ピープルツリー) |
設立理念・事業目的 | 環境保護と途上国支援を目的とした、ビジネスの実践と普及を目指して設立 |
概要 | 環境へ配慮し、伝統技術を継承する手仕事や自然素材を使用する材料へのこだわりを持ち商品を取り扱い販売 |
販売しているもの | 衣服、ファッション雑貨、チョコレート、コーヒー等 |
People Treeはフェアトレードカンパニー株式会社のフェアトレード専門ブランドで、世界フェアトレード連盟が認証するフェアトレード団体。
生産者や現地で活動する団体と手を組み活動を行っており、2001年にはイギリスに姉妹会社「People Tree Ltd」を設立するなど、海外にも事業を拡大中。
People Tree(ピープルツリー)という名前は、つくり手、お客様、サポーターの方々、地球上の人類を表す「人」と、自然環境や生態系を象徴し私たちの身近にある「木」を表し、以下の想いが込められていました。
人も木も、地球上の生きとし生けるものが調和し共生できる、フェアでサステナブルな世界を共につくっていきたい。
引用:People Tree
環境への配慮、伝統技術を継承する手仕事や自然素材を使用する材料へのこだわりなど、多方面への高い意識があるからこそ、消費者である私たちも安心して商品を購入できますね◎
People Treeについて更に知りたい方は、以下のリンクからぜひぜひご覧ください。
People Treeの公式サイトはこちら。
第3世界ショップ
ショップ名 | 第3世界ショップ |
設立理念・事業目的 | 「地域に誇りを生むコニュニティビジネスを!」を合言葉に、国内外に事業を展開 |
概要 | ものを適切な価格で買い取り自立を助けるフェアトレードから、フェアトレード要素にとどまらず、その地域の課題を共に解決していくコミュニティトレードを実践 |
販売しているもの | 山羊革工芸品、刺繍、手すき紙製品、コーヒー、紅茶、チョコレート等 |
株式会社プレス・オールターナティブの輸入・販売部門にてフェアトレード事業をということで1986年に始まった第3世界ショップ。
第3世界という言葉には「多様性を認め合い、今までにない新しい選択肢を」という想いが込められているそうです。
ハンドクラフト商品は、インドやフィリピンの生産者さんが製作した商品を取り扱っており、食品は、コーヒー、紅茶、チョコレートなどが販売されています。
プレゼントにも最適♪
フェアな取引を行うだけではななく、それに携わる生産者さんやその地域のことまで考え事業展開している第3世界ショップ。
消費者である私たちも「商品を購入すること」で貢献することができます◎
更に詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧ください!
第3世界ショップの公式サイトはこちら。
MOTHERHOUSE (マザーハウス)
ショップ名 | MOTHERHOUSE |
設立理念・事業目的 | 途上国から世界に通用するブランドをつくること |
概要 | 途上国の可能性を形にするため、素材や伝統技術にこだわり商品生産・販売を行う高級ブランド |
販売しているもの | バッグ、お財布、ジュエリー、チョコレート等 |
MOTHERHOUSE(マザーハウス)は、代表を務められる山口絵理子さんが2006年にバングラデシュからスタートさせたブランドです。2023年2月時点で、6つの生産国と4つの販売国に展開中。
フェアトレードではなく、マザーハウストレードという独自のやり方を実施しているのが特徴で、一般的な現地の人々の貧困解決のために、というフェアトレードの考えではなく、企業としての活動を意識しお客様の満足を第一の考え、厳しい品質管理や生産地への指導を行っています。
麻の一種であるジュートや独自開発したレザー、シルク、カシミアなどを使用した商品が生産・販売されており、なんとケア・修理・回収&リメイクも行っている点が注目すべきところでしょう!
そしてそして、MOTHERHOUSEでは、チョコレートも販売中。
先日、東京にできたチョコレートファクトリーショップ(LITTLE MOTHERHOUSE)へも行ってきました◎
チョコレートファクトリーや、MOTHERHOUSEの店舗など、ぜひぜひ足を運んでみてくださいね♪
MOTHERHOUSEの公式サイトはこちら。
BUSINESS LEATHER FACTORY(ビジネス レザー ファクトリー)
ショップ名 | BUSINESS LEATHER FACTORY |
設立理念・事業目的 | 「世界中の働くを楽しく」を実現し、貧困のない社会を共創すること |
概要 | だれもが幸せでいられる持続可能な世界をつくるボーダーレス・ジャパングループの一員としてレザー商品を販売 |
販売しているもの | バッグ、財布、ビジネスシューズ、スマホケース等 |
BUSINESS LEATHER FACTORY(ビジネス レザー ファクトリー)は、ソーシャルビジネスでかなり有名なボーダーレス・ジャパングループの一員として2013年にバングラデシュより事業が始まりました。
バングラデシュの都市部における貧困層の課題解決を目的としており、BUSINESS LEATHER FACTORYの工場での雇用創出をすることで、貧困層の人々が安定して高い賃金を得られる仕組みを実現しています。
また、MOTHERHOUSEと同様一般的なフェアトレード的な売り方はせず、独自の考えのもと事業展開を行っており、「可哀想だから」と買ってもらうのではなく「品質で選んでもらえる」ように取り組むことで、本当に”フェア”なトレードができるとの認識を持っています。
カラーバリエーション豊富な牛革を使用し、シンプルなデザインで誰もが使用しやすい商品たち。
レザーに名入れ刻印や、母の日、父の日等に子どもの絵を刻印するなどのサービスも行っているそうなので、ギフトに嬉しいですね!
BUSINESS LEATHER FACTORYのショップも、ショッピングモールや駅等にありますので、ぜひ見てみてください◎
比較的お手頃なお値段で手に入りますよ~!
さらに詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください◎
BUSINESS LEATHER FACTORYの公式サイトはこちら。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したショップだけではなく、近年多くのショップさんが、貧困や環境問題解決等を意識した商品取引、販売をしています。
そして、消費者の意識も変わりつつありますね!
「フェアトレード」「エシカル消費」「サステナブル」なんて言葉を意識しなくとも、自然にできる世界になってほしいです◎