今回は、近年当たり前に耳にするようになった「フェアトレード」についてと、「フェアトレードではないものの裏側」についてご紹介します!
・フェアトレードとは何か知りたい!
・フェアトレードではないものの裏側が知りたい!
近年、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて意識が高まってきており、国際協力や環境問題へのアプローチから、「フェアトレード」という言葉も当たり前に耳にするようなりました。
そんな「フェアトレード」という言葉。
「なんとなく分かるけど、正直いまだに分からない」「フェアトレードじゃないとどうなの?」という疑問を少しでも解決できればと思い、今回ご紹介致します。
おてんきも、「正直うまく説明できるほど理解できていない気がする」ので、ぜひ一緒に見ていきましょう!!
フェアトレードとは?
フェアトレードという言葉を聞くことが最近増えましたが、そもそも、フェアトレードとは、どういう意味でしょうか?
フェアトレード・ラベル・ジャパンによると、以下の通り説明されています。
フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。
国と国との間で行われている貿易では、ものの価格が交渉で決定され売買されていると思います。
ものを買う国・人々には、ものを販売する立場の弱い国・人々に対して、安く販売するように迫ることで、仕入れ値を抑えることができるというメリットがありますよね。
しかし、上記の取引でビジネスの度が過ぎると、生産者の人々にとって、生産しても十分な収入が得られないという問題が起き、貧しく苦しい思いをすることになってしまいます。
このような問題は当たり前のように世界で行われてきたのですが、問題を解決するために、生産者に対して適切な価格でものを売買する、フェアな取引をしよう!という考えが広まりました。
それが、フェアトレード(公正な取引)です。
フェアトレード認証ラベルについて
フェアトレードで取引された商品は、どのようにして見分けることができるのでしょうか。
フェアトレード商品を見分ける方法の1つに、フェアトレード認証ラベルの有無を確認するという方法があります。
フェアトレード認証ラベルとは、以下の通り説明されています。
国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「国際フェアトレード認証製品」として完成品となるまでの各工程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた国際フェアトレード基準が守られていることを証明するラベルです。
この商品は「フェアトレードで取引されましたよ」と保証された商品にのみ、貼ることができるラベルということです。
お買い物のときは、ぜひこのラベルを意識したいですね!
エシカルとは
最近街やメディアで耳にする、「エシカル」という言葉をご存知ですか?
フェアトレードとも関連があります。
エシカル(ethical)とは、英語で「倫理的な、道徳的な」という意味があります。
一般社団法人エシカル協会によると、エシカルとは以下の通り定義されています。
・エいきょうを シっかりと カんがえル
・人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方や行動
引用:一般社団法人エシカル協会
近年では、エシカル消費や、エシカルファッションなどという言葉を当たり前に耳にするようになりました。
目の前に大量に販売されている商品の裏側や、それを選択することで環境や人々にどのような影響を与えるのかなど、普段は目に見えないけれど、実はとても大切であることを私たちは考える必要があります。
一人ひとりのちょっとした意識で「未来はよりよく変えられる」という、私たちの考え方や行動の軸となるような言葉が、「エシカル」だと思います。
ものを購入する際は、「フェアトレード商品を買おう」と意識することも、「エシカル」な消費になりますね◎
フェアトレードではないものの裏側
フェアトレードが良いものであることは十分に分かりました。
では次に、フェアトレードではないものの裏側には、どのような現実が隠されているのかをご紹介致します。
環境破壊
私たちも知っている某有名ファッションストアが契約するインドネシアの工場では、工場から出る有害物質が河川へ流入し、水が汚染されています。
これにより、地球環境が破壊されるだけではなく、その水を利用する人々の生活にも悪影響を及ぼしているということです。
水は世界中つながっていますので、日本人には無関係なんてことはありません。
オシャレな服を買うことで、環境破壊につながっていると思うと、本当恐ろしいですね…。
危険な労働環境
バングラデシュで2013年4月に起こった、衣料品工場崩壊事故をご存知ですか?
1100人以上の死者を出した悲惨な事故です。
この工場では、ヨーロッパの大手ファッションメーカーが契約し衣類の生産が行われていたのですが、十分な安全管理が行われておらず、かなり危険な労働環境だったと言われています。
私たちが「安いから」と思って何気なく手にする商品の裏側には、命の安全を脅かされながら働いている人たちがいる、ということを忘れてはいけません。
この状況をつくっている責任、変える責任が消費者である私たちにもあるということを、しっかりと意識するべきだと思います。
児童労働
児童労働、その言葉の通り、子どもが働いているということです。
開発途上国では、貧困が理由で家族を養うために学校にも行けず、子どもが労働しているということも少なくありません。
私たちが安いからと手にした商品の裏側に、そんな事実があるとしたら、どう感じますか?
学校へ行けない子どもたちは、どんな未来を歩むと思いますか?
そんな遠く離れた子どもたちの未来も、実は私たちのちょっとした行動で変えられることを、私たちももっと知り行動するべきだと感じます。
まとめ
今回は、「フェアトレード」についてと、「フェアトレードではないものの裏側」についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
これからの行動を選択する際の一助となりましたら、幸いです◎